おきく的、マテ茶のすヽめ 〜より美味しく飲むコツ〜
＜マテ茶の歴史＞
南米、（アルゼンチン・パラグアイ・ウルグアイ）を歩いてマテ茶を見ない日はない。
かの有名なサッカー選手、メッシはアルゼンチン人で、彼は試合のグラウンドまで自前のマテ茶ポットを持ち込んでいた（それがテレビに映り話題にもなった）。
もちろん、サッカー選手だけでなく、近所を歩くおじちゃんや仕事中のお姉さんまでほぼ全ての人がマテ茶を持っている。休憩時間はおろか、勤務中にもみんなでマテ茶を飲んでいる。
一度アルゼンチンの友達と散歩に行く時に「財布なんて持ってくな！危ないぞ！」と注意され、
それならと、手ぶらで出ようとしたら「おい！マテ茶を持って行かないなんて正気か？」と冗談まじりに言われたことがあった。それほどまでにマテ茶は日常に溶け込んでいる。
マテ茶の歴史は本当に古く、少なくとも1592年にはもうその存在は知れ渡っていた。しかし、当時は今日のように「お茶」として飲まれていたわけではなかった。
とある文献に『当時は悪魔と直接コミュニケーションを取るための儀式で、薬草のように飲まれていた』という記述が残っている。
このようにスピリチュアル的な側面を持っていたことにより、当時の人の生活文化に深く浸透していったと考えられる。
＜マテ茶の効能＞
マテ茶を好む国で一番貧しい国とされているのはパラグアイである。なぜならパラグアイには海もなく、他国に比べると国土も小さいからだ。また土壌も良くなかったため、昔から先住民族は栄養失調に苦しんでいた。しかしながらなぜここまで貧しかったパラグアイが国として発展できたか。
「それはマテ茶を飲んでいたからだ。だから人々は今日まで生きてこれたのだ」とパラグアイに移民として渡った日本人のおじ様が語ってくれた。
とにかくまぁ、マテ茶は一国を支えてきたお茶なのである。
ちなみにマテ茶をここ最近飲んでいる女性の友人からは「なんか知らないけど痩せてきた」という報告があった。痩せる効果があるかどうかはわからないが、少なくともお通じはよくなる。また利尿作用も強く、かつ一回に多量に水分を摂取するためデトックス効果はある。
＜今日のマテ茶＞
マテ茶の色や響き、そして味からも少し「おじさんくさい」が、当たり前のように子ども飲む。なんと小学校の給食にはマテ茶が出るという。日本でいう牛乳のポジションだ。
ただし、その脇にはミルクと砂糖が添えてあるらしい。
また、若い女性も飲む。ただし、見た目をこだわるおしゃれな女性は、プラスチック製でもっとカジュアルな入れ物に入れてマテ茶を飲んでいる。ワンタッチで底に溜まった茶葉を捨てれる機能性に優れた入れ物も街角で売られている。
今や渋いヒョウタンの殻の入れ物を買うのは観光客くらいだとアルゼンチン人に言われ少し凹んだ。
＜マテ茶の淹れ方＞
『マテ茶を淹れることは簡単だが、良いマテ茶を淹れれる人を見つけるのは難しい』という格言があるようにマテ茶には日本の茶道に通ずるような「淹れ方の作法」がある。とはいえ、ここで全ては紹介できないので家庭用の入れ方をご紹介！
①入れ物
理想は専用のコップに入れることだけれども、急須やティーポットでも美味しくいただける。専用のストローがあれば、マグカップに直接茶葉とお湯を入れて飲めてとっても簡単！
②茶葉の量
マグカップで飲む場合は、底が見えなくなるくらいの量を入れてみてください。急須等で飲まれる場合は大きめのスプーン１、２杯くらい入れると良いかも。
③お湯の温度
マテ茶に適した温度は80度前後！このくらいの温度だとゆっくりとお茶の成分が抽出されれ、まったりとした味に！ちなみにアルゼンチンとかで電気ケトルを見るとマテ茶用の温度設定ができるようになっている（もちろん８０度付近）。
④飲み方
一回茶葉を入れたなら味が薄くなるまで何度でもお湯を継ぎ足して飲むことができます
だいたい大体500ml〜1Lくらいは飲めます。かなりコスパが良い飲み物なのです〜！
味が薄くなった場合は、茶葉を継ぎ足さないで一度捨てて新しく茶葉で作ってください
⑤おすすめの飲み方
実はマテ茶はいろんな飲み方ができます！
お湯を注いで飲むのがメジャーだけれども、水や氷をたくさん入れてアイスマテ茶も暑い夏にはぴったり！
それだけではなく、なんと牛乳や砂糖を入れて飲むこともできます！
苦味がかなりマイルドになり、ハマると病みつきになるという。。。
僕は試したけれど苦手でした。。
ちなみに、アルゼンチンには「苦いマテ茶を飲んでこそ男だ」という格言があります。
苦いからこそ、マテ茶なのです。
さらに！なんとリンゴジュースや柑橘系のジュースとの相性も◎！
マテ茶の苦味とジュースの甘みが混じり合ってとても飲みやすくなるのでお試しください！
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