コーヒーのお便り

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深夜特急に憧れて9  (ベトナム編4)

人間というのは不思議なもので理解できないことが起こると思考はフリーズする。 さっきまで、あの女性と出会うまでは確かにリュックに入っていたはずのカメラや貴重品が忽然と姿を消していたのだ。状況的に見れば明らかに盗まれたのであるが、あまりにもい...
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深夜特急に憧れて 8 (ベトナム編 3)

街ゆく人よりもバイクの方が多いと錯覚するような街、ホーチミンそんな街を形作る1台のバイクに僕はまたがっていた。ハンドルを握るのは奇跡的に再開した僕にとってまさしく運命の女性。腰に手を回し、日が落ちた夜のホーチミンを駆け抜ける。文字通り、行...
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深夜特急に憧れて 7 (ベトナム編 2)

旅の航路も半分にさしかかり、東南アジアに滞在し初めて二週間程度経っていた。
 何もできなかった英語もある程度話せるようになり、タクシーの運転手と喧嘩したり、出会ったヨーロッパの旅人と簡単な情報交換はできるようになっていた。
そんなこんなで...
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深夜特急に憧れて 6 (ベトナム編 1)

あの時の僕はどうかしていた。改めてベトナムでの日々を思い返すとそうとしか思えない。 カンボジアでとっても濃密な日々を過ごした僕は、ベトナムへバスに乗り移動した。 カンボジアからベトナムへ国境を越える際に印象的なことがあった。通常、国境を越...
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深夜特急に憧れて 5 (カンボジア編 4)

カンボジアの話はこれで終わりだ。もっとも、まだまだたくさんの話がある。カンボジアの虐殺の博物館へ行ったときのことや、ロケットランチャーをぶっ放したことの話など、自由気ままに暮らしていた話はいくらでもある。だけど旅は次に進まなければならない...
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深夜特急に憧れて 4(カンボジア編 3)

カンボジアでの思い出をもうすこしだけ語ろうと思う。 僕が「ちゃんとした」バックパッカーになった時の話だ。  僕が滞在していた宿は、ちょうどその時できたばかりでとても綺麗な日本人宿だった。白を基調とした2階建ての建物で、6人用のドミトリール...
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