日々の1日と彩りと。

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ただの戯言

最近中華料理屋でバイト始めたんだ。

横浜NEWMANの2階、とらやのカフェで一つ1000円するかき氷を食べながら母はそう言った。
ちょっとまって、他にも働いてなかった?
うん。3つ目。

なんとこの方、還暦を迎えたにもかかわらず暇だからという理由でダブルワークだけじゃ飽き足らずトリプルワークを始めたらしい。

そうなんだ。。。大変?

そうよ。メニューを覚えられないと怒られるのよー。

甘味よりほろ苦さが感じられる氷を崩しながらあっけらかんと母はいう。

昔からそうだった。
この人が家で休日をダラダラ過ごす姿を見たことない。

常にどこかに出掛けており、僕が久しぶりに実家に帰ると大概新しい習い事をしている。
パナマから帰ってきた時はタップダンスを初めていたし、僕が横浜に移ってからはパソコン教室に通っていた。

最近は午後まで仕事して、帰ってきてそのまま中華のバイトに行っている。
そこらへんの大学生よりアルバイトに精を出している。仕事がない時は畑に行って野菜を作っている。

そのすべての理由が暇だからだという。
僕がひまじんを名乗っていたのもそんな母の影響だったのかもしれない。

最近、母と話す機会が増えてきた。
思えば中学から高校の頃はあんまり家にいなかったし、(どちらかといえば母親が)
大学からは長野に行って、そこからは兵庫に行って、そのままパナマで帰国した後は友達の家に住んでいたため、あんまり話す機会がなかった。

ただ、横浜に母方の祖母が引っ越してきたこともあり、ちょこちょこと会う時間が増えた。

そんなこんなで、今回はコーヒーを友達にあげたいからというオーダーを受け、
そのお礼として横浜でかき氷を食べる運びになったのだ。

 

母だけでなく、父もまた、暇を嫌う人間だ。
僕が物心ついた時から父親が夜に帰ってくる姿はほとんど見たことない。
朝の4時。
これが父親が家に帰ってくる平均的な時間だった。
そして朝の9時にはもう家にはいない。
そしてその生活がおそらく20年は続いている。

僕が物心ついたころから一緒にご飯を食べたことはほとんどないし、土日も会社へ行っていたため、父親と過ごした時間はほとんどない。
とはいえ、不思議なことに4人の子ども全員が父親のことが好きなのだ。

そして65歳を目前とした今もなお、夜明けまで会社にいる。
深夜1時に帰ってくると家族からどうしたの?と言われる始末。
そして、再雇用に次ぐ再雇用され、2回も仕事を定年し、現在もまた来たる次の定年まで日の出前まで会社にいる。

ちなみに僕の両親はどちらもショートスリーパーだ。
子どもより早く寝ている姿はみたことないし、たまに実家に帰る今でさえ、
1時2時でもなぜか普通に起きている。にもかかわらず朝にはもう二人の姿はない。これが日常。

さて、そんな二人の血を受け継いだ僕も気づいたらものすごく働いている。
そして結果どうなったかというと、暇な時間になにしていいか分からなくなってしまった。
暇な時間があるなら仕事しよってなるし、なんかぼーっとしてても仕事してた方が生産的だな。。。と思ってしまうようになった。

その分お金は増えたけれど、
もともと貧乏性でお金を使うことに対して嫌悪感がある人間なので使い道もわからない。

どこかでこれはまずい。。。と思っていたけどそんな話をかき氷食べながら母に話すと

別にいいんじゃない?悪いことしてるよりかはマシじゃん

と至極真っ当な返答をされ、ま、確かにと納得してしまった。
どうあれ、これはもう両親から引き継いだ血ということにして、今日もまたせっせと働こう。


昔から不思議なことが一つある。
うちの母親は頼んでないのに実家から野菜やらなんやらを持ってくることだ。
(思うに大体の母親はそうなんじゃないかと思うのだけど)


今回は、
最近きゅうりのキューちゃんにハマってて、作ってみた。はい。持って帰りな。
と言って瓶詰めされた手作りのキューちゃんを持ってきた。

いや、きゅうりのきゅーちゃんって。。。なっつ!
そしてなぜ手作りしたのか。。。という思いを飲み込むこともなくそのまま伝えると

暇だから

と言われて、まぁ、そりゃしゃーないと。
あと、梅ジュースも作ったからこれも持ってきな!あとこの前取れた玉ねぎとモロヘイヤと茄子!
といってとらやのカフェの雰囲気をぶち壊すような品物を次から次へと僕に渡す。

嬉しいけど、どっちの瓶からも若干汁漏れしている。。。

ありがたく頂戴し、今日食べてみた。
キューちゃんは既製品よりも少しだけ甘味が強かったが、頑張って模したんだなという味でなかなかに美味しく、梅ジュースはかつて子供の頃に大好きで飲んでいたあの味だった。

こんななんてことのない1日。
ただ、こんな1日は仕事だけの日々にちょっとだけ彩りを与えてくれるようで、僕には嬉しかったのだ。

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