えー
皆さんは知っていますか。
あの知るひとぞ知る、コーヒー屋さん。
そう、菊地コーヒーを。
今日はふと写真を見つけて懐かしくなったので、
そのお話。
時をさかのぼること
4年前。
僕がまだ、大学院生だった時のお話。
その頃僕は、
少しだけ頭のネジが飛んでいて、
「大学院」という学問を極める場所で
へいへーい!
植物に水あげちゃうよー!!
と誰にも頼まれていないのに、研究棟の入り口のスペースに
勝手に植物を配置し、
毎日水をあげる生活をしていました。
ちなみに、入学式の式典に私服で参加し、
話が長いからと夏目漱石の三四郎を読んでいたら
あだ名が三四郎になった。
あと、いつでも植物に水をあげられるように
常にジョウロを装備していた。
ま、そんな生活をしていると、やはり、変人扱いされるわけです。
しかし、世の中には
変人好きがいるもので。
ある日僕はバイト先の図書館のボスから、声をかけていただいたのでした。
オイきくち。
イベントするからなんかしろ。
そのイベントが
もう最高にクールだったので、即決。
そう。
テーマが
図書館を問い直す
めちゃくちゃ面白そうじゃん!!
やります!!!
ということで、あれよあれよで関わることに。
そして
おいキクチ。
展示 一個やれ
と
あ、はい。。。
展示は「ボクブックトレード」をさせてもらった。
ボクのお気に入りの本を
あげるから、あなたのお気に入りの本をくれ。
そしてそれをくるくる回していこう。
そんな趣旨だった。
ちなみに、
頭がイかれてる図書館のボスは、
図書館にテント置いちゃおっ!!!
とか
本冷やしちゃおっ!!!
という
とてつもなくクレイジーな発想で
図書館の限界を一瞬で超えた。多分、スーパーサイヤ人だったのかもしれない。
すげーなぁ。。。
そんなこと
前日に準備しながら思っていたら、
おい菊地。
はいこれ
へ?
お前、明日コーヒー屋さんな。
カードのデザイン作っといたから。
ボス・・・・
ボク、菊「池」じゃなくて、菊「地」
です
ということで
あれよあれよと菊地コーヒーが生まれたのでした。
ボクは大学の頃からコーヒー淹れるのが好きだったので、
まぁ、どうにかこうにかできたわけですが、
そこから味をしめ、ボスにこのデザインの使用権をいただき、
大学構内で
突発的にゲリラコーヒーをすることになった。
大学構内から
延長コードに延長コードをつなぎ、
中庭まで伸ばし、
食堂の椅子と机を拝借し、
即席のカフェを作ってみた。
ま、もちろん、
最初は
え、あの人何やってるの??
という
もうとっくに慣れきった
いつもの目で見られながらも、
あ、コーヒー飲みませんか?
タダですよ。
という最強の一言で
人だかりができた
そして気づいたら
DJブースができていた。
そんでもって気づいたら
偉い(っぽい)人や
学務の人が来た。
そんでもってそんでもって
なぜか知らんけど
ライブが始まった
そして
なんか知らんけど最終的に
友達ができた。
なんだこれ。
よくわからんけど。
なんか
世界が平和になった気がする
そして、あの時来てくれた
お偉いさん達がコーヒーを気に入ってくれて、
大学がボクのコーヒーに
お金を出してくれることになった
予算がおりたのである。
おかげでその年からは学生のくせに
移動は新幹線だし、いろんな器具を全て経費で落とすという
リッチな暮らしが始まった。
それで調子に乗ったボクは、
あ、じゃあ、どんどんイベント開こう
ということで
図書館ボスに提案。
あの。ボス。。。
いいよ。
即決。
気づいたら
コーヒーのセミナーを開くことになった
来てもらった
おちびちゃんに
コーヒーを作ってもらった。
ボクも飲めるもん!!
というもんだから
まぁ、そうなるわな。
そんでさらに調子に乗ったボクは、
キメ顔の練習をした
うそ。
図書館で思っ切り遊びたくなった。
コーヒーを飲みながら、わいわいしたかった。
というか、
コーヒー1杯でどこまでできるのか、やりたかった。
ついでに
インドでひたすら仕入れて来た
へナタトゥーもなぜかやることにした。
淹れては
あげて
淹れては
あげて
気づいたら
めちゃ人きた。
行列までできた。
なんだこれ。
めちゃすげーぞコーヒー。
もちろん
ヘナもやった。(絵が上手い人にやってもらった)
ちなみに彼はボクの友人で、今、先生をしている。
最近ストレスで10円ハゲができたらしい。
なーむー。
ま、
それはさておき、
ボクが作りたかった
憩いの場ができた。
何が嬉しいかって、
みんながボクのコーヒーを片手に持っている、
ということだ。
これだ。
これがやりたかったんだ。
ボクが純粋に生涯かけて
やっていきたいと思うのは、
人と人がつながる。
その場を作っていくこと。
人と人の間はなんでもいい
コーヒーじゃなくたっていい。
モノじゃなくたっていい。
空間だって、
アートだって
音楽だって
なんだっていい。
そこに橋がかかれば
人は繋がれる。
大事なのは、
その架け橋を作ることなんだ。
そしてボクがそれに携わることができれば、
これほど楽しいことはない。
そんなこと思い出した。
だからボクは
菊地コーヒーを始めたんだ。
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