暇人が引っ越したら「生」を感じた話

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あるいは全力のことばたち。

 

やぁ、諸君。
ご機嫌麗しゅう。
暇人です。

単刀直入に、簡潔に、結論から言うと、
吾輩は、引っ越した。

山の上に引っ越した。

友人の車にコレでもか、というくらい詰め込んで、
私は横浜に引っ越したのだ。

ちなみに、下に写ってる
細長い棒は、抱き枕だ。



高校生の頃、吉祥寺で買って
「あ、袋大丈夫です」と言って
肩に担いで帰ったのだ。
僕はその時からエコ人間だった。

もちろん帰りの中央線で
得体の知れない細長いものを肩に担いでる僕を見て
乗客に「え、なにもってんの?」という目で見られたあの抱き枕をいまだに使ってる。

僕だって、人並みには羞恥心を持ち合わせているわけだが
あの時はなぜか清々しい気持ちで電車に乗った。
コレはもう意地でも使い続けようと思う。

生活品のほとんどを持ってきて、
反強制的なミニマム生活を強いられた僕の荷物はコレだ。

 

ぱっと見、乱雑だが、
荷物というものは不思議なもので、
しっかりと整理して、整えれば意外となんとかなる。

住めば都。
石の上にも三年。
夏の暑い日には素麺。

僕の部屋はこんなに素敵になった。

 

なぁ、室井さん、おい。聞いてるか。
事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!
寝床はベットではない、段ボールでできてるんだ!!

信じれるか・・・?
これ、28歳、社会人の家なんだぜ?
公園で寝てる人みたいだろ?

 

いや、あのね。
実家から布団持ってきたんだけど、
もうペラッペラなの。
覗いたら反対側が透けるくらいペラッペラなの。
通気性抜群なの。

床に引いたらね。めちゃくちゃ大地を感じられるの。
母なる海、父なる大地。
その父の背中の硬さと無骨さをひしひしと感じるの。

だから僕はダンボールを引いたの。

ベット?
もちろん速攻頼んだよ。

そしたらね。到着は二週間後って言われたよ。
あれ?外国から送られてくるのかな?
船便かな?

 

 

あ、あとね。

ガスが来てないの。

だからご飯作れないし、
シャワー浴びれないの。

なぁ、ぶっちゃけて良いか。

パナマ時代よりきついぞ。
ここは発展途上国かな?

 

ちなみに仕事はこんな感じでする。

 

なぁ、なんか知らないけれど。
生きてるって感じするだろ。

このめくれているダンボールが妙にリアルだろ。


あるゲームでこんな台詞がある。

「死に接近することで、人は生を感じることができる」

なんかわからないけれど、
この言葉の意味がちょっとだけ分かった気がする。

 

ちなみに僕の家は山の上にある。

トトロが出てきそうな道を歩く。
正直、普通にきつい。

 

上まで登ると
落ちたら死ぬだろ、ってくらいのデンジャラスな駐車場があったり、
めちゃくちゃ急な階段に囲まれる。

 

それでも夜は綺麗で、
静かなところなのだ。

 

こんな感じで僕は生きてるのだ。

そんなこんなで
僕は社会人になりました。

 

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