不登校・フリースクールの方へ伝えたいこと

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あるいは全力のことばたち。

 

つい先日、大阪にある素敵なフリースクールに研究調査で行ったのです。

自分の研究に関連するのも一つの理由だけど、
改めてフリースクールというのを見てみたかったのです。

んでね、まぁ、いろいろなコトがありました。
いろいろな子どもに会えました。いろいろなお話を聞けました。

 

今回はその中の一つのおはなし。
そしてこの出会いが僕の人生を変えることになったのです。
(2016年の夏の話)

僕が学校(フリースクール)見学させてもらう時にある家族も一緒だったのです。
男の子(中1)とその両親。

まぁ、特に何かを話すコトもなく

「この子もしかしたらフリースクールに入るのかなぁ。。。」
くらいに思ってました。

でも最後、質疑応答、雑談の時間になったんだけど
特に質問もなく、シーンとした空気が流れていたのね。

そんで、
フリースクールのスタッフの方が

「キクチさん、そういえばフリースクール出身でしたよねなにかあれば・・・」

と話を振られたのです。
そしたら今まで静かだったご家族がすごい食いついてきて
「え、そうなんですか!?」って。

「いやぁ、実はそうなんです・・・」って。

ということでちょっとだけ僕の人生を話させてもらったのです。
んで、結局伝えたのは

不登校だってだけで
そんなに否定的にならないでほしい。

少なくとも僕にとってあの時の経験は、
大切なものになっている。そして確実に今の僕の糧になってる
プラスに働いています。
(僕も小学校は1年しか通ってない)

 

だから、どうか自分を責めないでほしい
だから、どうか息子さんを責めないでほしい
ネガティブにならないでほしい。
人生は今決まるんじゃなくて、この先の長い人生で決めながら生きて行くんだと思います。
だから、きっと大丈夫ですよ。少なくとも僕よりは立派な人間になれますよ。
大丈夫です。

 

ってお話をしたら
まぁ、お母さん泣いてしまって。
お父さんも子どもさんもすごい話を聞いてくれて。

ありがとうございますって。
安心しましたって。ずっと不安だったんですって。
希望になりましたって。

そう言ってもらって僕はあぁ、そうだよなぁ。
僕がやりたかったのは修論を書くコトとか、大学院を卒業することとかは
あくまで過程であって目的じゃないよなぁ。。。

最後にはこうやって悩んでいる人、不安に思っている人に
大丈夫ですよ。って言ってあげることだったんだなあ。。。って
改めて初心に返った気になりました。

そのあと少しだけ家族の話を聞いて
もう一度ゆっくりお話したいですね!ってなって連絡先交換してその日は別れました。

自分の経験とか、考えとか、価値観
そういうのが自分だけで完結するんじゃなくて
誰かのためになって、そして繋がっていく。

この感覚はなんだろう。
とても嬉しい。

ちょっとだけ、自分が自分でよかったと
思えるそんな出来事でした。

余談だけど
フリースクールにいる

女の子が
「将来先生になりたいって言っていて」

どうして?って聞いたら

「だって、学校の先生って偉そうで子どもを子ども扱いして
いつも正しいって顔しているのが気に食わない。
私が先生になって変えてやる」

って言っていて

 

なんてこった。
こんなかっこいいやついるんか。
参りました。
大人も子どもも関係ない。そこにいるのは
ただの人間と人間なんだよな。

なんてことを教わりました。

 

2020/05/31
追記

実はこの家族はもう長い付き合いになっていて、
この後連絡を取り続けていて
ご家族と一緒にご飯食べに行ったり、
男の子を大学院へ呼んで一緒に遊んだり
いろんなお話をさせていてもらってます。

僕がパナマに行っている間も時々連絡を取っていました。
それで今日久しぶりに連絡を取ってみたんだけど、
その男の子には何と高校2年生になっていた。
ボルタリングにハマっていて日本代表を目指しているんだって。
テレビにも取材されてその映像を見せてもらった。

とっても大きくなっていて筋肉もすごくて
キラキラしておりました。
すごく嬉しい。

少しでも僕の人生が誰かの背中を押してあげれてたのなら
それはとっても素晴らしいことだんだって
改めて思えた。

ありがとうね。これからも一緒にがんばろうぜ。

もし今、不登校、フリースクールで悩んでる方、ご家族の方、
僕でよければいくらでも相談乗ります。

ちなみに僕はこんなふうに考えています。

「不登校・フリースクール、進路で悩む方へ伝えたいこと。
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