南米でケチャップ強盗にあっちゃったよ。って話

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中南米横断の旅

 

 

皆様どうもこんにちは。

カモ界の重鎮、キクチです。

 

(注)

カモとは「強盗や盗みのターゲットにされやすく、常に危険に身をさらしている人間」

 

 

用例;おい、あいつカモだぜ。やっちまおうぜ。

 

用例:なんか知らんけどとりあえずあいつ狙っとこうぜ。カモっぽいし。

 

用例:あいつさっき携帯持ってたぜ。

しかもアイフォン11。まさにカモがネギを背負ってるぞ

 

(カモがネギを背負う=メインの食材が副菜まで持っている、準備が万全な状態、またはその様、鍋が食べたくなるときに良く言う。ちなみに僕は豆乳鍋が好き。)


「キクチの脳みそ百科事典」より

 

 

そう、

僕は何を隠そう、
毛穴からカモ臭がもわーん出ている人間なわけです。

 


東南アジアを回れば盗まれて

 

インドを回れば殴られて

 

ヨーロッパを回ればパスポート捨てられて

カナダを回れば車にひかれる。

 

中米回ればカードをスキャミングされ

 


まぁ、そんな感じでとにかく僕はカモ臭が出ており、
行くとこ行くとこでなにかしらに巻き込まれるわけです。

 


むしろ逆にこれが日常になっているからなんにもないと落ち着かないし、

 

 

どうせくるんでしょ。はいはい。
という常にスタンバッている感じです。

 


もっと厳密に言えば

 

気になる異性と飲みに行って、向こうが終電無くなって

 

「なんだか眠くなってきたねw」

 

って言われて

お、これはもしかして!!??

 

という予感に等しいレベルで

なにかあるな。と思っております。

 

 

 

 

まぁ、僕はお酒飲めないので居酒屋行きませんけど。

 

 

 

それはさておき、

 


だから今回ケチャップ強盗にあったときに、

 

 

やれやれ、ようやくきたか。
遅いぜアーロンという気分です。


(ファイナルファンタジーXの名台詞ね)

 


ま、御託はいいとして、その手口をご紹介。

 

 

 

むかーしむかし、

ある日僕はいつものように街を散歩することにしました。

 

エクアドルの首都、キトにいたのです。

 

 


キトには新市街と旧市街に分かれていて

旧市街は治安が悪いと聞かされておりましたが、
古い大聖堂やメインストリートなど見所はそちらにしかないのです。

 


出発直前、

そろそろくるな、と僕のカモセンサーが反応していたため、

 

貴重品はほぼ全て宿に起き、
ぽっけに現金を1000円程度、携帯を入れただけで外出したのであります。

 


はっきり言う。
どっからどう見てもお金を持ってる人には見えないし、
ひょろひょろな体格をしているわけでもない。

 

加えて、
観光地にはカメラをぶら下げている人
ちょっとたかそうなバックを持っている人
がいるにも関わらず、


背中に液体がかけられていたことに気づいたとき、


僕は戸惑いを隠せませんでした。

 


恐る恐る匂いを嗅ぐ。

 

マスタードのようなつぶつぶ感、そしてアンモニアの刺激臭、


それらがベストな割合で組み合わさったそんな匂いがしました。

 

(まぁまぁかけられたよ。あとズボンにもたくさん。)

 


くせえ。

 

え、なんだろこれ?

とおどおどしていたとき、

 

 


へいにいちゃん!拭いてやるぜ!

 


とのっぽの兄さんがすぐそばからどんぶらこ、どんぶらこ、
とやってきましたのです

 

あぁ、ジーザス。

世の中にはなんて優しい人がいるのだろうか。

 

 

ご厚意に甘えることに。


しかし、

いくら拭いても汚れはとれません。

 

よっこらしょ、どっこいしょ。
それでもシミは取れません。

 

 


困り果てた若者は、
そこに水場がある。そこで洗濯をしようじゃないかと


どんぶらこ、どんぶらこ、と僕を人気のない場所へと連れて行きました。

 

 

 

その道中、
なぜかはしりませぬが、見知らぬ男が仲間になりました。

 

なぬ。背中が汚れているではないか。
よし、我輩も一緒にシミ退治に行こうではないか。

 

 

そうして僕は気づいたら
鬼の巣窟へと仲間とともにたどり着いたのでした。

 

(想像以上に鬼の巣窟感)


入り口をくぐると

 


そこには男の言う
水場などどこにもなく、


そこにはただ、人気のない空間が広がっておりました。

 

 

水場のないところでどうやって洗濯するんだろう。

 


それはまさしく、豆腐がないのに麻婆豆腐を作ろうとする
中華シェフのような気持ちでした。

 

 

仲間たちはそんなことを気にもとめず

ただ僕の服を吹いていきます。

 


上着を脱ぐからそれを吹いた方がよくない?

 

 

僕の提案はなぜか彼らの耳には届きませんでした。

 


彼らは頑なに、
僕の腰回り、主にポケット付近を重点的に拭こうとしました。

 


あー
この人たちは僕じゃ拭けないところを拭いてくれてるんだな。
なんて親切なんだ。

 

 


そう思い込もうとしました。

 

 

。。。。

 

 

。。。。。。。。

 

 

 

 

無理でした。

 

 

 

っておーい!!

 

 


これケチャップ強盗じゃねぇか!


ばかやろー!!

 

 


てか危な!

人気無さすぎるところに連れてくな!

 

水場なんてないじゃないか!

 

というか後から来たお前誰やねん!


至極まっとうな思考回路を取り戻した僕は

 

 


もういいわ!


って行って外に飛び出しました。

 

晴れ渡った街並み

そこにはただアンモニアとマスタードの香りがする
一人の青年が静かに佇んでおりましたとさ。

 

 


くっさ!

 

 

 

めでたしめでたし。

 

 

 

これ、実話です。

 


声かけられた瞬間にケチャップ強盗だってわかったものの、

貴重品は何にも持って来てなかったし、
ポケットに意識を集中してたので取られる心配もないという判断をし、

 

 

なおかつ、
人気のないところが本当に危なそうなところなら逃げる準備をしておりました。

 

 

実際に人気がない場所は、大通りに面したお店の入り口付近で
1秒もあれば外に飛び出せる場所でした。

 

 

  

まぁ、何はともあれ何事もなくよかったです。
はい。
ちゃんちゃん。

 

 

 

帰り道、

前の人のズボンにも同じ液体がかかってたのをみたのは

僕と君だけの秘密だぞっ!

 

あ、さいきんYouTubeを始めたので

ぜひみてみてね。

 

うそ。

みなくていいからチャンネル登録だけでもしてくだせぇ。

 

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