旅には出会いと別れがつきもので、
それを繰り返し歩を進めるのが
そう、
通称バックパッカーというやつだ。
しかしながら、結局バックパッカーってなに?
と首をかしげる人も少なくない。
ということで、今更ながら
バックパッカーとはなんぞや。
ということを模索してみようと思う。
バックパッカーとは
定義
バックパッカーを定義することなんて、
無意味だし、無必要だという前提は置いといて、
諸君、ちょっとだけ考えてみようじゃないか。
まずバックパッカーというのは、
(基本的に)海外を
バックパックを背負いながら旅をする人を指す。
じゃ、旅行者とどこが違うのか、という話。
旅行者は、目的(地)ありき、
バックパッカーは旅そのものを目的とする。
と僕は考える。
つまり、
旅行者はそこに行ってOOをすることを目指すし、
バックパッカーはとりあえず適当に行ってみよう
と分類される。
そう、目的地を決めるというよりも
方角を決めるくらいの
アバウトな気持ちで旅に出るのである。
特徴
貧乏
さっきも言ったように、
海外をさすらうように、ふらふらするのが大きな特徴ではあるが、
もっといろんな特徴がある。
大きなところで言ったら、
貧乏
であるということ。
目的地も決めずふらふらする、ということは、
予算の目処が立たない。
したがって、できる限り常に節約しようとする。
市場では1円でも安く値切り、
ホテル?
なにそれ?おいしいの?
安宿のドミトリー(相部屋)を泊まり歩くのだ。
コミュニケーション能力が高い
バックパッカーは主に、
メインの観光地よりも、
少しローカル、地元の人が行くようなところを好んで出没する。
そのため、気づいたら地元の人との仲よくなる、
ということが多々ある。
しかし、そのためには言語や文化が異なる人たちと仲良くなるための
スキル、コミュニケーション能力が必須である。
したがって、
やたらとよく話す人、明るい人が多い。
誰とでもすぐ仲良くなれるようなそういうタイプが多い。
しかし一方で、
俗世を離れ、仙人のような人、
もしくは
人を憎み、なんかいろいろとこじらせちゃった人もいる。
この人たちの
対話の相手は旅人でも、現地民でもなく、
一番身近な他者である自分
と会話しながら
我が道を行く、といった人もいる。
ヤバイ奴が多い
あなたの身の回りにもいるでしょう。
少し変わった奴、面白い奴。
そしてそういう人は大概旅に出る。
そして
自分の700億倍くらいヤバイ奴が世界にはうようよいることを
バックパッカーをしていると思い知る。
ここでは、僕が出会ったヤバイ人を少しだけ紹介
・自転車で世界を回る人
自転車で世界一周というのは、
まぁ、今となっては珍しくない。
僕がインドで出会ったこの人は、
リカンベント、
つまり仰向けの姿勢で漕ぐタイプの自転車で
世界を回っていた。
しかも、ある企業がスポンサーについてた。
すご。
・アジアで沈没するおっちゃん。
カンボジアの安宿で出会ったおっちゃん。
生活費が安いこの国で、
何ヶ月も沈没していた。
(沈没というのはバックパッカーワードで、
長期間同じ場所に居座ることを指す。)
これくらいならよくあるけれど、
そのおっちゃんは、
いわゆる夜遊びを極めていた。
大麻や売春など、
日本なら一発アウトなことを
日々繰り返し、沈没していたのだ。
その話をちょこちょこ聞かせてもらったけれど、
思ったのは、
あ、この人くそだな。
だった。
・世界中の便器を撮りまくる人
僕が勝手に尊敬していた旅人。
この人は世界一周しながら
ひたすら出会った便器を写真で撮るという人だった。
なぜそんなことをしているかは定かではないが、
その発想に惚れた。
その人のブログを当時追っていたが、
ある日突然、消えた。
生きているといいのだけれど。
・・・話し出すとキリがない。
まだまだ
でかなり面白い人はたくさんいる。
もし機会があればそれだけの記事でも書こう。
ま、とにかくいろんな人がいる。
そしてそんな人たちとあっさり出会えてしまうのが
バックパッカーなのだ。
バックパッカーになるには
準備
んなもん、
今すぐスカイスキャナー
(バックパッカー御用達の格安航空券サイト)
で適当にチケット買えばそれでいい。
行き先はどこだっていい。
なんとなくで決めてもいいし、
ダーツ投げてもいい。
とにかく、
お金とクレジットカードとパスポート
があればできる。
一応僕の基本的な持ち物セットはここで書いているから参考にしないでくれ。
また、一応初めてのバックパッカーにオススメの国もここで紹介している
必要な能力
はっきり言ってバックパッカーになるための
敷居は高くない。
英語?
いらんいらん。
バックパッカーの中で英語話せる人の方が少ない。
みんな気合いとボディーランゲージだ。
ガイドブック?
いらんいらん
とにかく現地に行って
あ、行きたいって思ったところに行けばいい。
あと出会った人から情報聞いた方がよっぽど役に立つ。
リュック?
いらんいらん。
僕の知るなかで
風呂敷でふらふらした人もいれば
ビニール袋一枚で旅をしていた人もいる。
荷物は時として枷になる。
携帯?
必須。
というか、PCか携帯がないと
航空券取るのがマジでめんどくさくなる。
というか高いし。
パジャマ?
必須。
これだけは間違いない。
布団様の祟りに合わないように。
ま、とにもかくにも、
必要最低限のモノは意外と少ない。
本当にビニール袋一枚に入ってしまうほど。
大事なのは、
よし。行こう
と思えるかどうかだ。
行くと決めたら
あなたはもう
バックパッカーだ。
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