人を動かす心理学 1 ジレンマを利用しろ

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あるいは全力のことばたち。

 

 

 

人間って思ったより単純で、弱く、しょうもない存在なわけです。

 

これを読んでるあなたも、

これを書いている僕も、

 

例に漏れず、そうなんです。

 

ということで、今日は、

そんな人間の心理学について面白い小話を

ご紹介。

 

哲学やってるとどうしても心理学も好きになっちゃうので、、、

僕の好きな話を紹介させて。

 

 

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人を動かすには

 

心理学的観点からみると、

人を動かすには、2種類の方法があります。

それは

 

利益と不利益。

 

これしたら100円あげる。

これしたら100円罰金

 

またの名を

 

褒美と罰

 

人間はこれに弱い。

逆を言えば、これを利用すれば人は動く。

 

そういうことです。

 

え?

 

そんなの当たり前じゃん。

 

だって?

 

 

そうなんです。当たり前なんです。

何も特別なことは言ってない。

 

でも、

 

ここが肝心。

 

 

その「当たり前」と思うことが

 

すなわち人間の心理として一般化されている

 

という証拠

 

なわけです。

 

そう。

人を動かすには特別なことはいらない。

自分にとって当たり前と思うことを行うことが、

 

他人の心を掌握する一歩なわけです。

 

とはいうものの、

人を動かすというのは簡単じゃありません。

 

まずは予備知識として、

まずは人間の心理をのぞいてみましょう。

 

ジレンマの恐怖

 

 

「ジレンマ」という言葉があります。

 

これを言葉で説明するのは難しいのですが、

一言で言ったら、

 

「うぅぅぅぎぃいぃいぃー」

 

という感情のことです。

 

人を動かすにはこのジレンマを乗り越えなくてはならない。

 

ただ、乗り越えようとするには、

 

人に何かして欲しいと思うことが、

自分もやりたいことなのか?

 

というが大きな難関を克服しないとできない。

 

要は、

自分がその他人だったとして、その提案に頷けるか。

 

 

ということがキーポイントになります。

 

 

例えば、

通勤の話。

 

車通勤は快適で音楽を聴きながら、

悠々と会社に行ける。最高!!

 

しかし、

それを求める人が多すぎて

道路は混雑し、余計ストレスが溜まる。

環境問題にもよくない。

 

だからいっつも思う。

 

他の人間は

車通勤をやめて、電車で通勤しろ

 

と。

 

でも自分はやめたくない。

 

みんなそう思う。

 

結果として、車は減らず

みんなにとって、不利益。

地球という規模でも不利益。

 

世界は一向に良くならない。

とまぁ、これがジレンマってやつですね。

 

要は、

 

自分がやりたくないことを

人にやらせるというのはすごく難しい。

(電車通勤をしろ!と思う)

 

 

そのために自分がやりたくないことを進んでやる

というのもまた難しい。

(だからといって僕は電車通勤はしたくない)

 

 

ここにジレンマの難しさがあります。

 

 

じゃあ、そのジレンマを克服して、

人を動かすにはどうするかみていきましょう。

 

素晴らしい実例があるのでご紹介。

 

 

SEIYUのすごさ

 

(ちなみに、このSEIYUの話は

僕が心理学を勉強していた時に

偶然見つけて勝手に考察を加えたものなので、

本当にそうなのかはわかりません。

それをご了承した後にお楽しみください)

 

 

 

最初に言ったように、

人を動かすためには

 

利益と不利益

 

これをうまく使って人間のジレンマを解消していきましょう。

 

 

これを見事にやってのけたのが

 

 

誰でも知っているスーパー

 

SEIYU

 

ここが行なった

ビニール袋の有料化に人の心理をうまく掴んだ実例を

見ることができます。(話はちょっと古いけどね。)

 

 

詳しくみていきましょう。

 

まず、前提として、

SEIYUは

ビニール袋の大量消費を抑えたいと思った。

 

だって無駄なコストだもん。

それに環境も汚れる。

SEIYUのビニール袋が地面に汚く落ちている。

マイナスの効果。

 

つまり、SEIYUにとっていいことはあまりなかった。

 

だからビニール袋の削減、マイバックの使用をお願いします

という広告を打った。

 

しかし、人は考える。

マイバック持ち歩くのめんどくさい。

ここに人間の不利益があった

 

自分だけ不利益を被りたくない人間は、

便利なビニール袋をボンボンもらう。

結局みんな使う。

 

世界は変わらなかった。

 

 

 

ところが、

SEIYUはある時期から

ビニール袋有料化しましたね。

 

 

これが素晴らしい一手。

 

ビニール袋を2円にした

(値段は大きさによる)。

 

 

すると、不思議なことに、


たかが2円でも、人間は払いたくなくなる。

 

マイバックを使うという不利益と、

2円の不利益では、2円の方が重かった。

 

だから人は自分の不利益を削減するために、

マイバックを使い始め、

 

結果ビニール袋の削減に成功した。

 

んで、

 

SEIYUにとっていい結果につながった。

 

ちゃんちゃん。

。。。

。。。

。。。。

ふーん。。。それで?

 

って思ったでしょう。

 

 

話はこんな単純じゃない。

 

ここからがSEIYUのすごいところ。

 

 

ビニール袋の有料化には、

面白いカラクリがある。

 

 

SEIYUは、

 

 

ビニール袋を使うと2円多く支払ってもらう

 

ではなく、

 

ビニール袋を使わないという選択をすると、

 

2円の割引になる

 

という方法をとった。

 

これが天才的な発想。

 

 

素晴らしいのは、

 

純粋にビニール袋が2円するから

払いたくない

ビニール袋を使わない

 

ということは、

 

損をしたくない、不利益や罰から逃げるための心理。

が働く。

 

 

ところが、

割引

という方法をとることによって、

 


2円の得なわけです。

 

つまり、罰金がいやだから

ではなく、

 

2円も得できる!!

 

すなわちご褒美として人間の眼に映る。

 

つまり、利益を得ようとする心理に切り替わる

 

2円の有料化というのは、

下手したらSEIYUの評価を落としかねない。

 

ケチくさいなぁ。。。って

 

 

だからこそ、割引という方法をとって、

 

逆にSEIYUは安い!という面を前面に映し出したのです。

もちろんその2円のコストはSEIYUが支払うことになりますが、

 

ビニール袋の費用はそれよりも高いため、

結局SEIYUも得できるし、

環境問題にも寄与できる、そしてそれがそのままPRとなる。

 

利用者にもお得感、

SEIYUにもお得。

 

これがジレンマを克服した瞬間。

 

であるわけです。

 

そしてこれを

 

エビで鯛を釣る

 

と言いいます。

 

じゃあ、エビで鯛を釣るということは

どういうことか、

 

ということはまた次回の記事で。

 

 

次の記事はこちら

 

 

 

 

 

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