「絶対的な1点と相対的な1歩」
まさか自分の口からこんな言葉が出るとは思わなかった。
今日、人生で初めてオンライン面接をした。
以前書いた教育の部署の人事担当者と。
初めてのオンライン面接のはどうしても気が落ち着かなくて、
とりあえず部屋の掃除をして、部屋を明るくする。
セーターを脱いで白シャツを着る。そして下はスウェットのままでいこう。
ズームにつなぐとお互いの顔が映し出される。
マイクの調整や、画角の調整など行う時の間の過ごし方を僕は知らないし、
視線をどこに向けていいかわからずとりあえず、
斜め上を見ていた。
あ、あ、
聞こえますか?
あ、はい!聞こえます!
そんな感じで面接は始まったのだった。
元来人の目を見て話すのが好きではない僕に、
(なんなら苦手)オンライン面接は相性が悪い。
どこを見ても
画面いっぱいに映し出されている相手の顔と目が合ってしまう気がする。
かといって斜め上見ると完全にそっぽを向いているようになる。
おい!
僕の目線はどこに向ければいいんだ!
・・・いかんいかん。
集中しよう。
弊社のHPご覧なりましたか?
・・・え、あ、はい!
ではどの点にご興味を持たれましたか?
・・・えーっと・・
(やばい。そこまで見ていない。。。)
「絶対的な1点ではなく、相対的な一歩に着目している点に共感しました」
・・ほう。
あ。うまいこと言った。
まぁ、要は点数をあげよう。1点でも多く取ろう。
ではなく、その子どもにとってのできなかったことができるようになる
一歩を目指すってとっても素敵やん?
という話。
それはともかくとして、
そんな感じでオンラインの面接が終わったのだった。
オンライン面接をして思ったのは、
やっぱり、直接会って話した方が良い。
なんというか空気感というか、
話と話の間の取り方というか、そういうのがないと
僕は会話が下手くそだということを知った。
今どれだけの分量を求められているのか、
YES OR NO
で答えるべきなのか判断が難しい。
なにより、どこ見ていいかわからん。
画面上の相手の目?
カメラの位置?
そんなことがずっと気になってしまい、
なんだかとっても疲れる。
ということで、僕の就職活動は始まりを告げたのだった。
にしても、30歳まで働かないと決めた僕が
なぜ、このタイミングで就職をしたがっているのか、
というのは後日書くとして、
率直に世の中で働いている方を本当に尊敬する。
働き出しちゃえば簡単だよ
と人は言うが、
そう言う話ではない。
バンジージャンプって
飛ぶまでがめちゃくちゃしんどくて怖いじゃないか。
そりゃ飛べればいいけど、飛べないから困るのである。
それと一緒で、問題は飛ぶことではなく、
飛ぶ前の階段をカンカンと登っているあの瞬間なのだ。
そして僕は今、その階段を登り始めているのだが、
早くも、引き返して、その辺のベンチに座ってアイス片手に
絶叫している人を眺めていたい欲求に駆られている。
まぁ、バンジーも飛んだこともなければ
遊園地好きじゃないのだけれど。
働かないと暇でしょ?
と言うけれど、
暇って悪いの?
と僕は生まれてこの方ずっと思っている。
人生は死ぬまでの余暇である。
これが僕の信条なのだが、世間は暇人に厳しい。
採用のプロセスが進めば進むほど。
それに反比例して僕の働く意欲は下がっていく。
高度が高くなればなるほど、恐怖心は高まる。
だけど、人生1度くらいは働いてみたい。
死ぬまでに一回くらいバンジーしてみたいのだ。
そんなことを思いながら今日も
家に花を飾り、きんぴらごぼうを作り、コーヒーを飲む。
そんな日々を今日も生きているのだ。
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