誰にだって
一つや二つ、夢を抱くことがある。
そのうちのいくつかは、現実となり、
あなたの日々を色付け、描いていく。
しかしその一方で、
かつて抱いていた夢はある時不意に消え去り、
また、新たな夢を抱き、
そしてまたいつか、消えていく。
その巡るぐましい日々の中、
胸の中で生き続け、くすぶり続け、
いつか日の目を浴びる夢だって中にはあるはずだ。
忘れた頃にふっと。あなたの前に現れる、そんな夢だってあるはずだ。
今日、その一つが不意に僕の前に現れた。
そして僕に告げる。
今日がその日だ
って。
改めまして、おきくです。
さぁ、今日は久しぶりに
飲み比べをします。
え、なにかいつもと違うって?
そうなんです。
今日は
僕にとって
昨日の続きでもなく
明日への序章でもない。
「今日」だったのです
今日飲むコーヒーはこちら。
かわいい袋です。
そしてちょっとだけこんにちは。
中身はこちら。
どん。
あおーい!
文字がなーい!
でもね。
青い袋に入ってるこのコーヒー。
なんと中身は
ブルーマウンテン。
誰だって一度は耳にしたことがある
このコーヒー。
僕、飲むのが人生で初めてです。
とある縁で、
飲む機会がいただけました。
実は僕、
子どもの頃に、ふと思ったことがあるのです。
いつか、
いつか僕が大人になったら、
ブルーマウンテンが飲みてぇ。。。
と。
理由なんてありません。
ただ、シンプルに、
故に強く、
そう、思ったのです。
これはかつてジャマイカに住んでいた隊員が
僕の友人にお土産として渡していたものです。
その友人が今日、
「一緒に飲もう」
と言ってくれたのです。
ありがてぇ。
夢を叶えるためには、
一人じゃダメな時がある。
誰かの助けが必要な時がある。
それを再確認させてくれました。
ありがてぇ。
さっそくですけど、
もう飲みましょうよ。
えぇ。
しっかり今回はハンドドリップで
丁寧に淹れていきたい。
その隊員が来てたのは一年前、
だからこのコーヒーも新鮮というわけではありません。
でもそんなことはこの際どうでもいいのです。
ただただ、飲みたい。
それだけです。
まずは開けて粉の状態をチェック。
あぁ、いいにほい。
たまらん。
決して強くはない。
だけどしっかり
「俺はここだ」
と訴えてくるような眼差しがそこにある。
みてみろよ。これ、ブルーマウンテンだぜ、
嘘見たいだろ?
でもこれ、ブルーマウンテンだぜ。
早速フィルターにセット。
今回は3人分いれるので量は多め。
しっかりコピルアックのおまじないをして、
と。
抽出開始!!
のまえに
まずは蒸らそうじゃないか。
「急いてはコトをは為損じる」
とよくいいますやん。
蒸らす時間、
それはあくまで
最高のひとときへの序論。
スターウォーズでいう
この部分。
ぶっちゃけさ、これ、
読めないじゃん。映画館で見ても。
でもあのBGMとこれがないと
始まったーー!!
って感じしないじゃん。
そういうことよ。
しらんけど。
ちなみに、
僕は人生で一番好きな時間は
この蒸らす時間。
嫌いなのはお湯を入れてからの3分間。
要はその先に何があるか
で
今の価値が変わるといういこと。
いや、これもしらんけど。
さぁ、いよいよ抽出開始!!
いくぞーー!!
フォースと共にあれー!
こぽこぽこぽ。
あぁ、
香りがすげーいい。
なんだこの優しさ。
なんてコトだ。
優しさに〜
包まれたなら〜きっと〜
眼に映る〜、すべてのものが〜
メッセージ〜
あぁ、そうか。
これかこれが僕に対するメッセージだったのか。
僕に全力で何かを伝えようとしてくれてるんだね。
そうか。ありがとう。
ちょっと何言ってるか聞き取れないけど
なんかありがとう。
・・・・
できたーー!!!
これ!
これがあの
夢にまでみた
ブルーマウンテン!
いくぞ。
飲むぞ
あの日の僕へ捧ぐ
一杯のコーヒー
いただきます。
いや、本当にいい笑顔。
わくわくが止まってません。
あぁ、飲みてぇーーー!!!
いくぞ!!!
ごくごく。。
うめぇ。
なんだこれ。
うまい。
ちょっともう一口いかせてくれ。
たのむ。
今日夜ねれなくてもいいから
もう一口いかせてくれ。
あぁー
うめぇ!!
ごくごく
あひゃーーー
うーん!!!
うめぇ。
だめだ。これしかでねぇ。
うめぇ。
なんだこの
調和感。
完璧なバランスだ。
最初ね、
すぅっとほんのりした
酸味が口中に香るのよ。
そう、まるで春風のような酸味が
すっと春の訪れと共に、
僕に伝えてくれる。
「あなたが飲んでいるのは
ブルーマウンテンよ」
っと。
そのあとにね、
やわらかい丸い
苦味がくる。
決して強くはない。
やわらかい苦味。
心地いい苦味、
夏の草原のような
強いそして
心地いい苦味だ。
そして
ごくん
と
飲み干すと
再び口に爽やかな風が吹く。
夏を終わりと秋の始まりを僕に告げるために
気づいたら僕は
もう一口飲みたくなっている。
まるでそう、
寒い冬に干からびた大地が
春を待ちわびるように、
新たな生命の息吹を吹かすかのように。
うめぇ。
なんだこれは
完璧じゃないか。
すべてのバランスが取れている。
爽やかな酸味、
穏やかな苦味、
深みのあるコク、
春の香り
うめぇ。
母なる海よ。
父なる山よ。
二人の愛の結晶はここにある。
そして僕は今、
ここにいる。
今日という1日を
あなたと共に生きている。
生命の森羅万象がここにある。
うめぇ。
これは、どう表そう。
どう例えればいいのだろう。
君を「言葉」という器に閉じ込めてしまうことに
申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
胸が張り裂けそうだ。
でもごめん。
僕は弱い一人の人間なんだ。
言葉以外ではどうも君を表しようがない。
許してくれ。
君をこんな言葉で形容してしまう、
人間のエゴを、
僕の弱さを、
どうか、許してくれ。
この罪はきっとあの世で
背負うから、
今だけ、今だけは
どうか、言葉でもって君を
包まさせてくれ。
君はそう。
マルチビタミン。
ありがとう
DHC。
うめぇ。
明日は
満を持して
あの国っ!!??
おたのしみに。
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