ひまじんが本気で庭いじりしたらどうなるか。ー物語はいつも突然にー

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ひまじんの挑戦シリーズ



物語はいつだって思いもよらぬタイミングで始まる。


今までだってそうだったし、
これからも恐らくそうだろう。

だからと言って、今回驚かなかったといえば
嘘になる。



ことの発端はこうだった。



とある友人の家で食事を取っていたときのこと。






友人母:ねぇ、ひまじんくん、バイトしてみる気ない?




僕:えーバイトっすかぁ。うーん。。どうだろうなぁ。。









友人母:でもあなた、暇でしょ?

 

 











その刹那、僕の脳みそに電撃が走った。




そうだ。
いつから僕は勘違いしていたんだろうか。


いつから僕は普通の人だと思っていたんだろうか。








僕、暇じゃん







そうだ。僕は暇人だった。。。






友人母:仕事内容は・・・




僕:やります!やらせてください。







 

仕事内容や、給料など聞く前に、
気づいたら僕の口はそんな言葉を発していた。






だって、僕、暇なんだもん












そして物語はこんな感じで始まった。










(実際には”検討させてください”って言って、家に帰って
2、3日経った後、内容や待遇面を確認したのち、

うーん。。。やるかぁ。。。としっかり悩み抜いて

決めたというのはここだけの話だぞっ)






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1日目


朝7時に起きて、友人宅に向かう。

いつも12時くらいに起きる僕に取って、




この時間に起きるということは、




寿命を縮めることに他ならないが








踏ん張って起きる。








そう、今回はなんと3日間の住み込みのバイトだった。



そして仕事内容は・・・









この庭を含む家の敷地を整備する


というものだった。





どうやらガーデニングをしたいらしい。



・・・

えーっと、、

なんだろう。






自然の脅威ビンビンに感じてますけど!!







ジュラシックパークみたいになってますけどっ!!??




えー。。。

とりあえずまぁ、がんばりますか。。


・・・

えぇ。。。やりますか。

・・・・
だって暇だもん。






とりあえず草むしりじゃーーー!






開始10分で袋がパンパンとなり、

僕の足もパンパンになり、

逃げ出したい気持ちもパンパンになりかけた。




それでも気づかないふりをして、
ただ、ひたすらに草をむしる。














開始から30分




地面が見えねぇ。



なんだこれは。




草ってこんなにはびこるもんなん!?

なぁ!

どっかの曲にあるような





アスファルトの隙間に咲く健気なもんじゃないの!?







めちゃくちゃ我が物顔で、土に寝そべってますけど!!!



と思いながら


ただひたすらに
抜く。



ただそれだけ。






ようやく地面が見えてきた。。。。





本当にコツコツと
抜き続ける。


こんな感じ、




(パシャり)








(あ、やべ。タイマーしてなかった。)








セットしてっと。。

ポチ。


(タッタッタッタ)





(えーっと、、、こんな感じかなぁ。。。?)






(パシャり)









これもん。





てかね。てかね。

なにがしんどいかって




こういう根付いちゃった大きな草を抜くとき。



おおきなかぶ状態。







どうにもならない時は、

クワで引き抜く。








あのー




これ、草むしりのレベル超えてますけど。。。








そんなぼやきを

胸に伏せ、暇人はただただ草を抜く









掴んでは。。。


ブチブチブチ!!!







抜く。


なんだろう。気分は某漫画のキャラクター。
ジョネス↓



いや、マジでこれ。



これを想像しながら草を抜いてた。




ジョネス感を出そうとしたら、






僕より主人公感が出てる
蚊取り線香が写り込んでしまった。





ま、それはさておき、



抜いて抜いて抜いて抜きまくり。







1時間抜き、






2時間抜き、、








そして時には







故郷のおっかぁのことを思い出し、







背景、母上様、

僕は元気に生きてるよ。



(これが今回のベストショット。なかなか出せないよ。
この哀愁感)





そしてまた抜く。












・・・・

あ、ご挨拶遅れました。



どうも、みなさん
お久しぶりです。


暇人です。










タオルの上からツノが生えたままのご挨拶
失礼します。




ちなみに腕の血管の浮き具合が

この仕事の辛さを物語っている。







 



気づいたら
雑草を入れてる袋が5袋を超えた。






・・・・

帰りてぇ・・・




(注:これは演出上です。実際にはタバコは吸っていません。

手に持っているのは世界初の煙が出るココアシガレットです。)





そしてついに3時間後









おわった。。。

ついにここまで来た。。。




しんどかったーー。。。





え、草がまだ残ってる?














うるせぇ。











さて次は何をしようかしら。。。



えーっと。




「草の根と砂利と、土を分離しましょう。」








は?







ちょっと言っている意味がわからない。







まさか、







シャベルと
”ふるい”と
プラスチックの筒を用意して、







シャベルで土をすくい、










ふるいに入れて、









丸いやつに乗っけて。











わっせわっせと

振るうわけ!!??










わっせ

わっせ。。。。




そんで取れた根っこは捨てて、



砂利は回収して、集めるってか!?










ちょこん。

どうも。砂利です。










地獄かここは。







なんならカイジの地下帝国か。

チンチロするぞおい。




木の根っこ削ってサイコロ作るぞ。





しかし、
何だろうこの感覚。。。




僕に忘れかけていたあの感情が蘇る。


途方のない作業を目の前にした時のあの感情。。。





あぁ、懐かしい。。





チョコレートを作ろうと

カカオの種子をペッペッ!としている時。




詳しくはこの記事






ギャルとピーナッツをただひたすら剥いている時。



詳しくはこの記事




あの感覚が蘇って来た。。


懐かしい!!!


(というかちょっと読み返したけど、
マジで伝説級に面白いなこのシリーズと改めて思った。)



これだ。これこそが僕の生きる道なのだ。



そうだ。
負けないぞ。僕は負けない。
どんな辛いことがあっても。

そうだ。宮沢賢治だって言ってるじゃないか。





雨にもまけず
風にもまけず
雪にも夏の暑さにもまけぬ
丈夫なからだをもち
欲はなく
決して怒らず
いつもしずかにわらっている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜をたべ
あらゆることを
じぶんをかんじょうに入れずに
よくみききしわかり
そしてわすれず
野原の松の林の蔭の
小さな萓ぶきの小屋にいて
東に病気のこどもあれば
行って看病してやり
西につかれた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい
北にけんかやそしょうがあれば
つまらないからやめろといい
ひでりのときはなみだをながし
さむさのなつはオロオロあるき
みんなにデクノボーとよばれ
ほめられもせず
くにもされず
そういうものに
わたしはなりたい



って!

僕だってそう!



雨は降らず、風も吹かず

その結果夏の暑さには負け、

蚊には蚊取り線香で立ち向かい、

丈夫な体には鞭を打ち、決して怒らず

いつも静かにこっそりと、

1時間に数個のココアシガレットを食べ、

あらゆることに感情を沸きたて、

よく自撮りをミスり、

荒地を持つ家の、

小さな縁側にいて、

東に根っこがあればとってやり、

西に砂利があればとってやり、

南に死にそうな人あれば

それはおそらく僕であり、

北を振り向き自撮りをし、

つまらない写真は削除し、

一人の時は涙を流し、

ふるいを担げばヨロヨロ歩き、

近所の方に業者さんですか?

と呼ばれ、

精が出ますねーとちょっと褒めれれ、

そしてまた草を抜く。

そういうものに

気づいたらなっていた。









とにかく言えるのは。


モチベーションはただ一つ、


暇だということ。




いよーっし!!

やってやる!


この荒地を立派にガーデニングできるように
耕してやる!!



だって暇だからな!!!






つづく。



こうして僕の三日間は始まったのでした。。。。





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