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旅行

ある男の手記をたどって(6) 〜善意と悪意の狭間で〜

  今日は少し飲みたい気分だった。   別に何かあったわけではない。   いや、強いていうなら、 お客さんの名前を間違えてPCへ入力したことや、 書類の提出が少し遅れるなど、   そういう小さなミスはあった。   もちろん全てその場...
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ある男の手記をたどって5〜めぐりゆく調和の中で〜

走ったせいか、 砂煙を喉で感じながら 僕は宿まで戻っていた。   手には使い物にならない偽チケットが握られている。 宿には数人の旅人が、 それぞれおもいおもいの時を過ごしていた。   本当なら僕もこのままシャワーを浴びて、 安っ...
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ある男の手記をたどって(4)〜〜洗礼はいつも静かに、鮮やかに(2)〜〜

ええっと、どこまで読んだっけな。。。さっきまで読んでいたあの手記を見つめる。洗面所で口をゆすぐ音だけが、まだどこか他人行儀の部屋に響き渡る。髪の毛からは不快な臭いは消え、しっかりとシャワーの余韻を嗅ぐわせる。習慣と常識に従うのであれば、...
パナマ暮らし

パナマの路上美容院で髪を染めてみたらこうなった。

はい。こんにちは。おきくです。なんだかんだいって帰国まで2日を切りました。えぇ。二年ぶりの日本です。どうしよう、どうしよう。。。うまく馴染めるのだろうか。。。そんな思いから気づいたら僕は髪を染めていました。えぇ。金髪に。こんな感じです。ち...
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ある男の手記をたどって(3)〜洗礼はいつも静かに、鮮やかに(1)〜

スーツを脱いだ時、時刻は21時を回っていた。職場の規模は小さくなったものの、居心地は悪くない。今日の歓迎会だって、同僚同士のギスギスした感じもなく楽しい時間だった。新しい職場にすぐ馴染めるか、少し不安に思っていたが、これなら心配はなさそう...
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ある男の手記を辿って (2) 〜チケット売り場のない駅〜

気づいたら、夜10時を回っていた。引っ越し蕎麦を食べ、部屋の片付けをしていたらもうこんな時間だ。引っ越した直後の家というのは、なんだか落ち着かない。殺風景、というわけではなないけれど、どこか生気を感じない。本当にここに自分が住むのだろうか...
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