**本記事は、マガジンVol.9に掲載されている
「新たな選択肢〜N高との出会い〜 」のレビューとなります。
本編はこちらのマガジンからご覧いただけます。
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森本さんの声
このVoicesに初めて現役高校生である森本さんの声が届きました。
不登校、そして引きこもりを経験した森本さんは、
当時のことをこのように振り返っています。
昼夜逆転、食生活の乱れなどが起こり始めました。そして将来のことについて考えると、パニックになり泣いていました。この時期が一番苦しく、真っ暗闇の中にいる感覚でした。
しかし、森本さんは、この真っ暗な感覚を、「トンネル」と捉え、
一歩踏み出すことを決意しました。
トンネルであるならば、歩けば必ず抜けることができる。
その想いが彼の足を奮い立たせました。
そんなきっかけとなったのが、
N高との出会い、でした。
N高と言えば2016年に開校した通信制の学校で、ユニークな校風が話題を呼んでいます。最初の頃こそイロモノ扱いで、変な学校ができたと言う評判でしたが、現在は15,000人以上の生徒が在籍しています。
理事の川上量生さんは、
「通信制高校は全日制高校に通えないから仕方なく選ぶもの」という社会のイメージを払拭し、積極的な選択肢となる高校を作りたいと述べています。
その理念の通り、多くの若者が
普通の学校に通えないから行く
のではなく、
N高に行きたい
という想いから入学を決めています。森本さんもその一人です。
森本さんは、N高とのきっかけを通して、自分の人生に被さる長いトンネルの先の光を見出しました。
なぜ彼はN高に行こうと思ったのか、在学中のN高に対して何を思うのか、ぜひ本編をご覧ください。
新しい選択肢
ところで
不登校、オルタナティブ教育界隈には昔から大きな課題があります。
それは選択肢の情報です。
2007年に「Nフリースクール全国ネットワーク」が発行した
フリースクール白書の中でも学校以外の選択肢を知っている人が少ないという指摘がなされています。
普通のご家庭はまだしも、教育現場にいる教員でさえ、フリースクールという存在を知らない人が多いが実情です。
僕自身が教育学の大学院に進学したときも、まわりにフリースクールを知らない学生が大半でした。
学部生ならまだしも、教育系の大学院の学生さえ知らないのです。
現場の先生が知らなくても無理はありません。
学校以外の選択肢に触れる機会があまりにも少ないからです。
圧倒的に情報不足です。
その原因の一端には、
不登校というどこかしらの後ろめたさから、
情報をオープンにできない、気軽に相談できない
というのがあるのではないでしょうか。
こんな状況を打破したい。
もっと気軽に、もっと身近に学校以外の選択肢があってよいと思います。
情報がなければ、選択肢も無いもののと同じです。
だからこそ、このVoicesを通して少しでも
いろんな人の声を届けていきたい。そう強く願わずにはいられません。
(菊地)
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